みんなで創る度会県!度会県民参加型プロジェクト

その他度会県おんらいん♨さろん

地域と人を変える場づくり(前編)

「移住の前にはデートする期間があった方がいい」?
「グーグルみたいに事業を組み合わせて収益化する」?
その意味を聞くとナルホドな例え話が次々に飛び出した第2回のオンラインサロン。
人々の交流を生み出す”場”の雰囲気が伝わる写真を交えつつ、その内容をダイジェストで紹介します。

コロナ禍でも度会県とつながれる新しい関係づくりのためスタートした「度会県 × OTONAMIE おんらいん♨︎さろん」。
県内でウェブマガジンを運営している「OTONAMIE(オトナミエ)」とともに度会県エリアで活躍するキーパーソンを毎回ゲストに迎えて開催しています。

11月6日の第2回は、「遊ぶように働くデザイナー」坂本大祐さんをゲストにお招きしました。
(坂本さんのプロフィールなどは コチラ の記事からどうぞ)
坂本さんが奈良県の東吉野村に作ったコワーキングスペース「オフィスキャンプ東吉野」は村の外から人が集まる場となり、ここに来たことがきっかけになって移住する方が増えるなど、地域活性化のモデルとして注目されています。
また、坂本さんは三重県鳥羽市の なかまち にあるコワーキングスペース「KUBOKURI(クボクリ)」の立ち上げにも関わっていらっしゃいます。

実は、今回のサロンは「前編」になります。
第3回の「後編」(11月25日開催予定)では、鳥羽市のなかまちを舞台に「イケてる空き家移住妄想」のワークショップを行うので、そのヒントになりそうなお話を伺いました。

~目次~
1.ゲストとファシリテーターのトークライブ
2.参加者とゲストのトークセッション
3.次回予告

1.ゲストとファシリテーターのトークライブ

(坂本さん)
私は、オフィスキャンプ東吉野を運営する「合同会社オフィスキャンプ」の代表と、LOCO(ローカル コワーク)ASSOCIATIONの代表という2つの肩書で仕事をしています。

合同会社の方ではデザインの仕事をしています。例えば、奈良県の東部と南部を舞台に、トレイルコースの中にアーティストの作品が点在していて、歩きながらアート鑑賞ができる「マインドトレイル」というイベントを、この11月15日まで開催中です。

もう一つのLOCO ASSOCIATIONでは、ローカルエリアにコワーキングスペースを立ち上げるという仕事をしています。例えば、北海道の利尻島で、廃校になった中学校の技術室を使ったコワーキングスペースをプロデュースしました。

  • 坂本さん(右上)が手掛けるさまざまな仕事

  • アートイベント「マインドトレイル」の告知画像

(坂本さん)
鳥羽市のKUBOKURI(クボクリ)は、すでに「合同会社なかまち」の活動によって形になりつつあったんですが、そこで使うテーブルに東吉野の杉を提供したりというかたちで関わらせてもらっています。

 

  • KUBOKURIで使われている、東吉野の杉で作られたテーブル

今回のファシリテーターはオトナミエ副代表の福田さん。
福田さんも三重県の桑名市で「ニカイ」というコワーキングスペースを運営しています。

(福田さん)
以前、偶然を意図的に誘発する仕組みがあると移住者が仲良くなりやすいという話をされていましたが、そこを詳しく聞かせてもらっていいですか。
(坂本さん)
ワーキングスペースだけだと働くという属性の人しか来れないんですが、ここにはコーヒースタンドもあるから、誰でもコーヒーを飲みに来れます。どんな属性の人に来てもらってもいいということを世の中に発信しています。
そのおかげでワーキングスペースの方にはクリエイティブ職の人が来て、コーヒースタンドの方には村の人や観光客の方も来るんですよ。
そうやっていろんな属性の人がコーヒースタンドの前で混ざるっていうか、偶然に出会うっていうのが重要で。
偶然の出会いって予期しないことになりやすい。格好よく言うとイノベーションが起きやすいんじゃないかと思っています。
特に立ちながら飲むカウンターがあると、椅子のように固定されず自由に動ける安心感があるので、コワーキングスペースのような人が混ざる必要がある場所にはカウンターがあるといいですね。

  • 偶然の出会いを生み出すコーヒースタンド

(福田さん)
移住者が増えた秘訣はあるんですか。
(坂本さん)
移住に興味がある人って、よく調べていて、いろんなところを天秤にかけているんです。
そうやって条件で選んでいると、より良い条件があるとそっちに行っちゃうんですよ。
だからそういう人よりは、友達に連れられて来たけどなんか気になるくらいの人の方が移住してもらえる確率が高いような気がします。
(福田さん)
じゃあ東吉野村に移住してきた方は最初から移住目的ではなかったということですか。
(坂本さん)
ふらっと来て気になったから何回も来るようになったっていう方が多いと思いますね。
そうすると、だんだん僕たちの暮らしとか周りに何があるかとかが分かってくるじゃないですか。
恋愛で例えると、会ってすぐ結婚するんじゃなくて、付き合ってデートする期間があった方がお互いのことが分かりあえるというか。この例えで合ってるのかな(笑)

2.参加者とゲストのトークセッション

Zoomのチャット機能を使って参加者の方から質問をいただきました。
OTONAMIE代表の村山さんが紹介してくれました。

(村山さん)
コワーキングスペースのマネタイズ(収益化)ってどうしていますか。
(坂本さん)
オフィスキャンプ東吉野の場合、施設運営では収益化していないんですよ。村から事業を委託されて運営しているので。
自分はそれとは別に、合同会社とLOCO ASSOCIATIONがあるので、その収入で暮らしています。
例えばグーグルのビジネスモデルだって、検索でお金を儲けるようにはなっていなくて、人がグーグルっていうサービスを使うことに派生してビジネスをやっているわけですよね。
だから、何か一つのことを切り取って収益化を考えるとすごく難しいけど、複合的にいろんな事業を組み合わせたら実際に収益化できてる。
やるべきことはお金にはならないかもしれないけど、それ以外の方法でお金にすることはできないのかって考えてみるのがいいと思っています。
自分の場合はオフィスキャンプ東吉野をやったことでそれまでのデザイン業以上の広がりを得たんですね。それはすごく大きな広告効果なわけですよ。そういうふうに収益化を考えてみたらいいんじゃないかと思います。

  • 左から 坂本さん、福田さん(OTONAMIE)、村山さん(OTONAMIE)

(村山さん)
ライスワーク(生活のための仕事)とライフワーク(生きがいとしての仕事)が融合している生き方が魅力的です。それを形にするための一つの方法が、人が集まる場づくりなのかなと思います。
(坂本さん)
さっきのグーグルの話がよく似ていると思うんです。人が集まる場が検索エンジンだとすれば、そこの利用者が増えていくとサービスが大きくなるっていう話。要は人が集まることそのものに価値があるんです。

(村山さん)
コワーキングスペースのテレワーク利用はありますか。地元との接点に期待したいのですが。
(坂本さん)
事実、テレワークは多いですよ。コロナ以降に利用者がすごく増えているということと、企業がこっちにサテライトを出せませんかという風に相談を受ける件数が飛躍的に増えていますね。すでに1社は決まったんですけど。
企業も入り口を探しているんですよ。コロナがあって、どうやら都市以外にも拠点を持った方が良さそうだぞ、と。
じゃあどこにするのかってなったときに、そのために入口を開けているように見える自治体が少ないですよね。
うちの場合は、自由に働ける場を提供しているように見えているわけです。だからそういう相談が来るわけですけど、各自治体もそういう窓が開いていないと、取りこぼしが多そうだなあというのが実感です。
これまでは仕事を持って来られるクリエイティブな人が来やすかったんですが、それ以外の業種の人も来やすくなっているのは事実。特に企業の1セクションが来るとそこの人たちは仕事ごと移住しちゃうので、今までよりも移住者は増えるのかなと思いますね。

3.次回予告

坂本さんの話を聞いて、移住って楽しそう…テレワークしてみたいかも…なんて思いませんか?
次回サロンの「後編」では、参加者の皆さんにも意見を発表してもらうワークショップを実施します。
テーマは、「イケてる空き家で移住妄想ワークショップ」!

(村山さん)
僕が鳥羽市”なかまち”にある空き家の写真を撮ってくるので、3つくらいのグループに分かれて、ここで何ができるかっていうことを大喜利みたいにやりたいと思っています。
次回のゲストである佐藤さんに、コワーキングスペース「KUBOKURI(クボクリ)」から中継をつないでもらいます。
佐藤さん、自己紹介をお願いします。

(佐藤さん)
次回の11月25日に鳥羽市を紹介する、地域おこし協力隊OBの佐藤と申します。
KUBOKURIには坂本さんも何度か来ていただいて、改修のアドバイスもいただきました。
それに触発されて僕も床屋を一軒改修して、カフェとして開業したところです。
最近は、なかまちに改修のブームが来ていて、建築系の学生さんが何十人も東京から来てくれているので、そういう話もしたいと思います。

  • 次回ゲストの佐藤さん

実は、鳥羽市の”なかまち”は今年3月の 度会県民参加型プロジェクト の舞台となる予定でした。
しかし、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために延期となっていました。

それが、次回のオンラインサロンでようやく皆様にご紹介できることになりました!
なかまちのことをたくさんの方に知ってもらい、楽しいワークショップにしたいので、ぜひご参加ください。
(募集は コチラ から)

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