みんなで創る度会県!度会県民参加型プロジェクト

尾鷲市地域の伝統おやつ×町なみ散策体感ツアー

【後編】地域の伝統おやつ×町なみ散策体感ツアーで心癒されるひと時を

当日は朝から晴れ、気温もこの時期にしては温かく、絶好のお天気に恵まれました。
集合場所は、地区の高台にある三木里駅。
筆者川島は以前熊野古道を歩いた時、早朝に三木里駅に降り立ち、そこから眺める朝日に感動した思い出の駅です。
集合時刻となる13時前には続々と本日の参加者の方々が集まってきました。

  • のどかな三木里駅

最初に本日のプロジェクト主催者の藤井さんから三木里地区の魅力や本日の進行を説明してもらいましたが、皆一様に朗らかな雰囲気。これも三木里地区のおおらかで包み込むような雰囲気が自然とそうさせているのかもわかりません。

いざスタート!

説明を終え、いざスタートです。
藤井さん「じゃあ、こちらついてきてくださいね。」ふと目をやると、一見見落としてしまいそうな、線路わきの小道を向いています。
おそらく通常の旅行客では通らないであろう道からスタートし、参加者からはわくわく感が感じられながら、旧三木里小学校を目指します。

  • こんなところに道が!!

学び舎「旧三木里小学校」

旧三木里小学校は、2019年3月に閉校となりましたが、その歴史は142年と明治時代からずっと地域を見守り続けてきた学び舎です。しかし、時代の波には抗えず、閉校となり、地域からは名残惜しむ声が聞かれます。
これまで三木里地域で慣れ親しんできた小学校を、何とか少しでも活用できないかということから、今回、プロジェクトの一環として講堂をお借りすることになりました。

  • 旧三木里小学校

三木里の伝統お菓子「えごまもち」

そんな歴史ある小学校の講堂で今回行ったのは、三木里の伝統お菓子「えごまもち」づくり体験。えごまもちとは、三木里地域に古くから伝わる伝統的なお菓子で、ハレのめでたい日に食べる、とっても貴重な料理なんです。何が貴重かというと、とにかくえごまの石やごみをより分けるのに手間がかかるのです。

現代の生活は便利になり、近所のコンビニなどにいけば、すぐにあらかたのものは手に入ってしまいます。しかし、便利な世の中だからこそ、手間ひまかけた伝統料理はより一層貴重に感じます。

えごまの香ばしい匂いに包まれながら、参加者の方々に一人ひとり、マイえごま餅を握ってもらいます。

  • えごまの良い香りが漂います

そんな作業を進めているおり、ふと講堂の壁に目をやると昔の卒業生の記念碑が目に入りました。少子化と言われ久しくなり、全国の至るところで三木里小学校のように閉校や休校している学校が相次いでいます。学校は地域の中心でもあり、閉校してしまうとどこか心にぽっかりと穴が開いたように感じます。

しかし、今回のように地域の人とともに学校を活用して地域の伝統的な料理に触れてもらおうとする取組が、地域を元気にしていく一歩になるのではないかと感じました。

三木里地区は海に面していますが、山に張り付いた畑で野菜やしいたけが取れる等、実は漁村ではなく、農村地域として知られています。私自身もそのことは最後の高台に来て実感しました。
今回のプロジェクトを藤井さんとともに企画した庄司さんは、地域で無農薬の野菜づくりに取り組む若手農業者でもあります。
庄司さんによると、獣害対策の電気柵をしっかり張っていないと、このあたりにも頻繁に鹿が出没し、せっかくの作った野菜がたべられてしまうとのこと。しかし、今後電気柵エリアを広げ、畑の耕作面積をもっともっと拡げていきたいと今後の構想を語ってもらいました。
そのような庄司さんの言葉からは、自然を相手に地域で農業に取り組む大変さとともに、非常に充実した様子を感じることができました。

ふとそんなときに参加者の一人の方が言われた言葉。
「彼(庄司さん)みたいに地域で頑張る若者を応援したくてね。去年も私一人で参加したんだけど、今年は妻も連れてきたよ。」
今回の取組は地域を活性化する特効薬ではないかもわかりません。しかし、このような地域を応援したい、関わりを持ちたいと思う人が少しずつでも増えていくことが、地域を元気にしていく大きな一歩になるのではないかと感じました。
また、度会県プロジェクトではそうした取組を応援し、少しでも地域と関わる人を増やしていけるよう取り組んでいきたいと考えています。

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